こだわるもの

ネットが普及してブログや SNS が人々の手に行き渡って生活の何が変わったかというと、この「誰かのお墨付き」情報がとにかくいろいろな情報に対して手に入るようになったということがとても大きい。本を読んだ感想、テレビを観た感想、ゲームをした感想、音楽を聴いた感想、ニュースをみた感想、ほんの何年か前はそれを手にいれようと思ってもなかなか難しかったものが、いまはネットで調べれば簡単に手に入る。いままではせいぜい学校の中、職場の同僚といった狭いコミュニティの中に限定された価値観にしか触れ得なかったことが、ネットでは全然違う価値観、コミュニティの中のそれに触れることができる。これはとても非連続なことで。商品とか、そういうお金が絡むものに関する情報は、多少恣意的なものではあるけれども、メディアを通じて手に入れることができた。今はたとえばブログに書かれたほんのちょっとした論評にですら、いろんな感想が見られる。
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20060817/1155784544

世の中のトレンドが簡単に入手できるようになったってことかな。TVなんかの操作された情報じゃなく、客観的な情報。でも、ネットやってる人の中でも、ブックマークとか駆使してる人ってのはやっぱり偏りとかあるから、「世の中の標準」ではないんだけど。PCやブックマークがユビキタスな存在になって、意識せずに利用できるところまで行けば、世の中の「地域差」「個人差」も小さくなるのかな。
便利だけど、天才が生まれ難くなりそうかも。